002_ Portlandへ part2
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Portland報告 part2 2017.12.27〜2018.01.05
ポートランドでは古い建物を上手に活かし街並みを楽しくする為、行政や近隣(ネイバーフッド)がとことん話し合います。通りに面した1階はガラス面を大きく取った店舗、中層階には事務所、高層階には住宅を。そうすることで24時間賑わう街ができるのです。ヒーロー建築家が建てるような奇抜な建築がほぼありません。いつもの建築ツアーでは建築中心に見て回りますが今回は2箇所だけ楽しみにしていました。
1つはアルバーアアルト設計のMount Angel Abbey 図書館 。もう1つはローレンスハルプリン設計のIra Keller Fountain公園。建築家は奇抜なデザインを求められているのではなく街に馴染みながら新しいものを作っていく。その姿勢は私達の目指すものと似ていると思いました。
まずはレンタカーを借りポートランドの外れMt.Angelへ。後ろのビルはAirbnbで借りたマンション。
Mount Angel Abbey 図書館。初めてのアアルト。ずっと憧れていた建築家の作品で感動しました。修道院にある図書館で伽藍に対しての外観は控えめで周辺に馴染んでいますが他の建物と違い斜面を活かし天窓から注ぐ光に満ちた空間は見事でした。そしてとことん優しい。あとで気付いたのですがこれは配置が酷いのではとgooglemapで見てみると相当酷かった。でも実際見てみると全く馴染んでいてむしろ控え目でした。アルバーアアルトは図面ではわからない建築感覚を持っていた天才なんだと実感しました。
敷地内にしっぽの大きなリス
Ira Keller Fountain公園。夏は奥の茶色の部分から滝のように水が落ち水盤にプレートが浮いているように見えて人々に涼を与えているのでしょう。子供達がキックボードでこのプレートをジャンプ!うまく市民に利用されていました。
最後にポートランド日本庭園に行ってきました。隈研吾さん設計の建物があるのですがそれはさておき(笑)苔を清掃しているポートランドの人の姿を見てカッコイイと思いました。街中から歩いて30分ほどでこんな所にこれる街の大きさもポートランドの魅力です。頂きから臨むMt.Hoodに希望を感じ今年は頑張るぞ!と思いました。
2018年が良い年となりますように!