019_夏の家 見学
blog

アントニン レーモンド 夏の家を見学しました。
フランクロイドライトの弟子で吉村順三の師匠のレーモンド1933年の作品を移築したものです。
移築前にあった下部のコンクリートによるプールなどが実現していません。私はこのコンクリート部分が大変重要だったと感じています。雑誌などの写真に映るコンクリート部分はとてつもない豊かさを私達に伝えてくれます。(子供の写っている写真。良いですよね)
あいにくの雨で雨戸が閉めっきりでした。学芸員さんに聞くと夏はクーラーもないので開け放つとの事。とても親切な方で自分がいる時に来てください。とおっしゃって頂きました。
今度は夏に本当の「夏の家」を見に行こう思います。
当時の写真。プールガーゴイルから排水。
吉村順三はこの空間から軽井沢の家着想していると言われている。(本当かどうかは定かではない)
3方開け放てる元主寝室。気持ち良い。
スロープが特徴的なリビングルーム。
この家はレーモンド事務所としても使われてていたのでこのスケール感はありかなと思いますが住宅としては大きすぎるなと感じました。車椅子の配慮というよりコルビジェの参照感が強いスロープも然り。
良建築は内部空間に比して小さく見える。この建築もそうでした。
佇まいは見事。雨戸の明け放れた時に又来よう。
おまけ。苔の目地、鴨。
雨の軽井沢 初夏。緑がとても美しかった。