泊 HAKU

奈良長谷寺門前の古民家を、日本画家夛山祐子の運営するギャラリー/スクール/宿泊施設へとコンバージョンするプロジェクト

彼女が幼少の頃通学路にあった大好きな古民家を購入し自らのスペースとしている。

その建物は傾き朽ちていたが施主はそのままの姿を残すことを望んだ。

私達は傾いた建物をそのままに、これ以上倒壊が進まないように傾いたまま補強を行い、補強壁を真白な展示壁とし既存建物とコントラストを持たせた。

通常このような古い建物の見積は予測できない事が多すぎて高価にならざるを得ない。見積なしで実費精算するのが結局は1番安価にできると施主が覚悟を決めて関係者かわ信頼しあって叶った稀有なプロジェクトであった。

しかしそのプロセスでは様々な障害もあったが施主は乗り越えた。それはアーティスト一本で生きていく事を誓った夛山佑子さんの覚悟そのものであった。

出来上がった建物からはそんな彼女の意気込みを感じられる、愛と優しさと強さのある建築になったと自負している。

是非訪れて欲しい。

 

設計監理     : ひとともり 長坂純明 tint 尾上雄一(HAP-guild)(担当)

照明設計     : 大光電機 村西貴洋

施工      :嵩倉建設

植栽      : planta

 

撮影     : 河田弘樹