SHUKA

昭和元年より続く京都の甘納豆処「斗六屋」のフラッグシップショップの設計。
ブランディングデザインチームはこの甘納豆をSHUKA(種菓)としてリブランディングした。
私達建築デザインチームには既存工場に隣接する京都らしい敷地(間口約3m奥行20m)が与えられた。この限られた敷地にSHUKA売場、甘納豆ベースのジェラート売場、ジェラート工房、イートインスペースを配置した間口約2.5m×奥行約13m×高さ約6mの空間を設定した。
京都の建築で昔から使用される銅の立体を、街並みに対し控えめなボリームで表明した。この小さな建築と裏腹に空へ抜けるような感動的な内部空間を目指した。建物を土の塊と捉え天窓などの各所から自然光が降り注ぐ空間は、正に土の中で育った種が発芽する瞬間を表現している。
クライアントには大きな夢がある。
この建築にもその夢の種が撒かれ、発芽する日はそう遠くない。
施主:斗六屋
設計監理:ひとともり 長坂純明
照明計画:NEW LIGHT POTTERY
施工:嵩倉建設
家具:MINE
コンサルティング・ブランディング:中川政七商店
ブランディング・プロデュース・クリエイティブデザイン:オフィスキャンプ東吉野
写真:河田弘樹